いきなりですが、『魔女の一撃』という言葉を知っていますか?
なんか聞くだけでも怖いですね・・・
『魔女の一撃』とは?
魔女の一撃とは、急性腰痛症いわゆる「ぎっくり腰」のことを言うんです。
私たちにとって割と聞く言葉ですが、欧米では『魔女の一撃』なんていわれているんです。
つまりは、ぎっくり腰の痛みは、世界共通でとんでもない痛みということになるのですね!
皆さんの周りにも「ぎっくり腰になっちゃって・・・」とか、すでにご自身が経験済みという方もいらっしゃるかもしれませんね。
当院でも、ぎっくり腰の話は多く出る話題の一つです。
ただぎっくり腰といっても、症状の出方、きっかけは人ぞれぞれのようです。
「急に痛めてしまったんだけど、とりあえず動くことはできたので、そのまま仕事をしていた」
「2、3日はほとんど動けないくらい大変だった」
「もう、少し動こうとするだけでも痛すぎて一週間は寝ていたよ」
いろんな話を聞きます。
また、きっかけも多種多様です。
重い物を持ち上げた時に起こりやすいようイメージがありますよね?
でも実際にお話を伺うと、そうではないことの方が多いんです。
朝起き上がろうとしたら、顔を洗おうと屈んだら、車から降りようとしたら、両ひざをついて掃除をしていたら、くしゃみをしたら・・・
日常生活の中で誰もがする動作ですよね!
なぜ、ぎっくり腰は起きてしまう?
どうしてちょっとした動作でも、痛めてしまうのでしょうか?
それにはいくつもの原因があるといわれています。
・お仕事や生活の中で、立ちっぱなしや座りっぱなしなど、長時間同じ姿勢が続いてしまう
・睡眠時間が十分に取れていない
・体がかたい
・姿勢が悪い
・運動不足である
ごくわずかな例を挙げてみましたが、心当たりはありませんか?
普段から姿勢が悪いと体にはいろんなところに負担がかかりやすくなってしまっています。
いわゆる猫背だと背中の筋肉は緊張しやすくなり、お腹や腰回りの筋肉は働きにくくなるのです。
さらに同じ姿勢が続くと血流は悪くなり、筋肉は固まってしまいやすくなるのです。
長期間そういう状態で生活をしているとどうなっていくでしょうか?
自覚症状はないまま、知らず知らずのうちに負担は蓄積されていきます。
蓄積されて蓄積されて、いよいよもう限界となった時に、ちょっとした動きが引き金となってビキッ!と来てしまうわけです。
運動は定期的にしっかりとやっているのにと思われる方もいるかもしれません。
運動のあとストレッチなどはしていますか?
他に生活習慣はいかがですか?
自分では気づきにくいところにもリスクは潜んでいるのです。
ぎっくり腰はなりたくない!
私もそう思います。
ではどうしましょう?
動きが悪くなってしまっている体の状態を改善する
適度な運動やストレッチ、軽い体操などで外側にある大きな筋肉の状態を改善するのは大事です。
それと同じように大事なことが、深いところにある筋肉の状態を取り戻すことです。
深いところはなかなか難しいのですが、コルセットの役割を果たしたりするのです。
しっかりと機能して腰を安定させることができれば、負担は減ってくる上に、ぎっくり腰を繰り返してしまうなんてこともなくなりますよ。
生活習慣を見直す
長時間同じ姿勢が続いてしまう場合、定期的に体を動かしたり、ちょっとした体操を挟んでみたりしましょう。
また、人は寝ている間に体を回復しています。
睡眠時間の確保も大事ですね。
さらには、食生活を見直すのもいいですよ。
内臓の疲労も身体に出てきやすいですので。
これらはすぐにでもできるところですので、今日からでも実践できそうですね。
それでもぎっくり腰になってしまったら・・・
まずは安静。
寝るときには横向きで、少し体を丸めるような状態が、腰には負担が少ないと言われています。
2~3日は急性期ですので、無理は禁物です。
そのあとは、お散歩とかちょっと体を動かしてみましょう。
ただ、痛いのに無理をするとまた悪化してしまうこともあります。
また、自分の力だけでは改善しにくいところもあります。
詳しい専門の方にみてもらってアドバイスをもらうと不安も少ないですよね。
やはり痛いのは嫌ですから、そうならないためのお身体づくり、頑張っていきましょうね!